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Silver Accessories REVEの更新担当、中西です!
当店ではシルバーリング・バングルの手作り体験を行っております♪
REVEの雑学講座
~最初の指輪~
今回は、多くの人にとって愛や約束、そして美の象徴である「指輪」について、その起源と歴史的背景をじっくりとご紹介します。
私たちは、結婚、婚約、記念日など、人生の節目に指輪を贈り合います。けれど、そもそもなぜ人は「輪」を指に嵌めるようになったのか? その問いには、古代から続く人間の想いと文化の積み重ねがありました。
指輪の起源は紀元前3000年頃の古代エジプトにまで遡ります。考古学的に確認された最古の指輪は、パピルスや葦などの天然素材で編まれたもので、永遠・無限の象徴として「輪」が使われていたとされています。
輪の形には始まりも終わりもないことから、「永遠の愛や命の循環」を象徴する意味が込められました。
太陽信仰が根付くエジプトでは、指輪は太陽や月のような神聖な力を宿すものとしても崇められました。
また、エジプトでは左手の薬指に血管(「愛の静脈」)が心臓に直接つながっていると信じられており、これが現在の結婚指輪の起源となったともいわれています。
古代ギリシャ・ローマ時代には、指輪は単なる愛の象徴ではなく、身分・権威・契約を表す道具へと進化していきます。
ローマ時代、貴族や役人は、印章としての機能を持つ**シグネットリング(刻印入り指輪)**を用いて契約文書に封印を押していました。
これは個人の「身分証明書」的役割を果たし、権力の象徴とされました。
紀元前2世紀ごろ、鉄や金属製の指輪が結婚の証として用いられるようになります。
鉄は「強さと永続性」の象徴であり、そこから「永遠の誓い」の意味が強調されていきました。
中世に入ると、指輪はキリスト教文化の中でさらに重要な位置を占めるようになります。
9世紀には、キリスト教の儀式として教会での指輪交換が定着。
指輪は、**神の前で誓う「契約」**の印としての性格を持つようになります。
カトリックの教皇が用いる「漁師の指輪(Ring of the Fisherman)」は、神の代理人としての権威を象徴。
中世の王たちも、「戴冠の指輪」や「忠誠の誓いの指輪」を授与するなど、政治と信仰の両面で指輪が重要視されました。
産業革命以降、貴金属の採掘技術や加工技術が発展すると、指輪はより一般大衆にも広がっていきます。
20世紀初頭、「ダイヤモンドは永遠の象徴(A Diamond is Forever)」という広告キャンペーンにより、婚約指輪=ダイヤモンドという文化が世界中に広まりました(デビアス社によるもの)。
日本でも、1970年代以降にこの習慣が定着し、現在では婚約指輪の約9割がダイヤモンド付きとされています。
現代ではファッションリングやカレッジリング、スピリチュアルリング(誕生石やお守り)など、指輪は個人のアイデンティティや願いを込めるツールとして多様化。
さらにはLGBTQ+を含む多様な愛の形を象徴する指輪も誕生し、時代とともにその意味は広がりを見せています。
指輪の歴史を辿ると、それはまさに人類が「つながり」を求めてきた歴史でもあります。
愛する人と交わす「誓い」
社会や組織との「結び」
自分自身への「願い」
指輪という小さな輪に、人は何千年も前から大きな意味と感情を込めてきたのです。
どんなに時代が変わっても、人の心には「永遠」や「つながり」への憧れが残り続けます。
それが、石でも金属でも、紙や木でも構わない。大切なのは、「その指輪にどんな想いを込めたか」。
💍 指輪は、身につける“モノ”ではなく、心をつなぐ“ことば”なのかもしれません。
シルバーリング・バングルの手作り体験募集
体験の詳細 場所:Silver Accessories REVE
料金:リング:11000円
バングル:17600円(6mm幅だと+2200円別途必要)〜(素材によって価格が異なります)
所要時間:約3〜4時間
持ち物:特に必要なものはありません。リラックスしてお越しください。
参加条件:ペアでの参加が基本ですが、友人同士や家族でも楽しめます。